おはようございます!今日はまた暑くなりましたね!でも洗濯物は外に干せてよかったです。しかし、これだけ気温や天候の変化が大きくなると体調を崩しやすくなると思いますので、体調管理に気を付けていきましょう。さてさて、本日は業界ネタ「ドラッグ・ロス」です。
最近、至る所でドラッグ・ラグの再来みたいなお話が出てきていて、一度、この辺の情報を整理したいなと思っていました。最近、よく聞くお話は外資系製薬企業の日本法人の社長さんが、薬価制度が変わり、日本のマーケットの魅力がどんどん下がってきているので、今後、日本での医薬品開発に投資されなくなるリスクが上がってますよみたいなお話だと理解しています。一方で、既に統計的にも2020年までの5年間で欧米で承認された新規有効成分含有医薬品のうち、なんと72%が国内未承認となっていて、既にドラッグ・ラグがあるのでは?という意見も出てきています。
何となく違和感があって、というのも外資系のメーカーで働いていて、さすがに日本では開発しなくてもいいよねっていう流れが7割近くのプロジェクトで存在しているってそれはないよな~と。で、この記事にもあるようにこの一見ドラッグ・ラグに見える統計には別の原因がありそうですよと。海外の新薬のうち、65%が海外の新興バイオ医薬品企業によるものだと。で、この新興バイオは日本に拠点がないので日本での開発が遅れているのでは?という考察になっています。これはドラッグ・ラグというよりもドラッグ・ロスなのかもしれないですね。なるほど!確かにその通りな気がします。そうなってくると新興バイオ企業が日本でも開発しやすい環境を整えることも薬価制度以外にやっていかないといけないという事になりそうですね。
いかがでしたでしょうか?世界では医薬品開発の潮目が大きく変わってきているようです。いつもこういう流れに日本は取り残され気味になるので、しっかりと情報をキャッチアップして変えるべきところは変えていくべきでしょうね。そもそも我々は患者さんのために働いているわけですから。ではでは、また!
いわの@勇気を与える男
6/08 20:00 TwitterSpaceにて雑談予定 1ヶ月程保管されます